MT5のログが肥大化する原因と対策:Logs/MQL5 Logs/Tester logsの削除方法

この記事を書いた人

Tetsushi O-nishi

FX市場のシステムトレーダー/MQL5プログラマー/EA(自動売買システム)開発者
2021年からEAの開発を開始。数々の戦略を構築→バックテスト検証し、堅守性(ロバストネス)を重視した開発を行う。
自作EAを10個以上リアルアカウントで運用中。

免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘や助言を目的としたものではありません。FX取引にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断で慎重に行ってください。

はじめに:MT5ログ肥大化を「手動」で止める

MT5(MetaTrader 5)は、稼働するだけで操作ログEA(Experts)、さらにバックテスト(Strategy Tester)のログが日々増えていきます。
EAのPrint()出力が多い・24時間稼働・バックテストを頻繁に回す――この条件が揃うと、ログが想像以上の速度で肥大化します。

本記事では、MT5のログが溜まる場所を押さえたうえで、古いログを定期的に削除する(手動ローテーション)手順を、迷わない形で整理します

関連記事:EAとは?FX自動売買の仕組みと選び方を徹底解説|EA完全ガイド

結論:知っておくべき3点(要点)

  • MT5のログは日付ごとに自動生成されます(例:YYYYMMDD.log)。
  • 主な保存先は Logs(プラットフォーム)/MQL5\Logs(EA・インジ)/Tester\logs(バックテスト)です。
  • 操作ログ(Journal)の「Clear」画面表示を消すだけ。容量を減らすにはフォルダで.logを削除する必要があります。

ログが増える理由と放置リスク

  • EAのデバッグ出力(Print())やエラーが多いほどログが増えます。
  • 24時間稼働・連続テストでログが積み上がり、ディスク容量を圧迫します。
  • 空き容量が減ると、起動が遅い/動作が重い/更新や保存に失敗/最悪クラッシュなどの原因になります(VPSほど影響が出やすい)。

関連記事:EAが止まる・重い原因と対策|VPS最適化とMT5軽量化の基本設定

最短でできる削除手順

コツ:削除は「画面」ではなくフォルダ(実ファイル)で行います。迷ったら各タブで右クリック → 開くを使うのが最短です。

削除前の注意(安全にやるための最低限)

  • 可能ならMT5を終了してから削除(稼働中だと当日分のログがロックされる場合があります)。
  • 削除対象は基本.logファイルのみ。意味が分からないフォルダ(BasesHistoryProfilesなど)は触らないでください。
  • 「今日〜数日分」は残す運用が無難です(トラブル原因追跡に使うため)。

1) 操作ログ(Journal / プラットフォームログ)を削除する

  1. MT5下部の「ツールボックス(Toolbox)」を開き、「操作ログ(Journal)」タブへ。
  2. ログ上で右クリック → 「開く(Open)」Logsフォルダが開きます)。
  3. 日付の古い.logを選び、不要分を削除します。
MT5 操作ログ(Journal)で右クリック→「開く(Open)」
操作ログ(Journal)タブからLogsフォルダを開く手順
MT5 Logsフォルダの.log一覧(古い日付を削除)
Logsフォルダ内:日付の古い.logを削除

2) エキスパート(Experts / EA・インジのログ)を削除する

  1. 「ツールボックス(Toolbox)」 → 「エキスパート(Experts)」タブへ。
  2. 右クリック → 「開く(Open)」(通常は MQL5\Logs が開きます)。
  3. 古い日付の.logを目安に削除します。
MT5 エキスパート(Experts)で右クリック→「開く(Open)」
エキスパート(Experts)タブからMQL5ログを開く手順

3) バックテスト(Tester / Strategy Tester)のログを削除する

バックテストをよく回す場合、ログは Tester\logs に溜まり続けます。検証用PC検証用VPSでは、ここが肥大化しやすいポイントです。
本番運用のVPSでバックテストをしない場合は、優先度は下がります(ただし過去に溜まっているなら整理してOKです)。

ストラテジーテスターの操作ログ(Journal)で右クリック→「開く(Open)」
ストラテジーテスター(Strategy Tester)の操作ログ(Journal)からTesterログへアクセス

削除対象の目安:何日残すか(運用の考え方)

保持期間は「トラブル調査に必要な期間」と「ディスク余裕」のバランスで決めればOKです。

  • 実運用(VPS/常時稼働)14日保持 → それ以前を削除
  • 開発・検証(デバッグ多め)7日保持 → それ以前を削除
  • バックテストを頻繁に回す:検証サイクル(例:週次/隔週)に合わせて Tester\logs を整理

※ 自動削除(バッチ/スクリプト)でのローテーションは別記事で扱う想定として、ここでは手動運用に絞ります。

フォルダに直接アクセスする方法(迷ったとき用)

各タブの「右クリック → 開く」が最短ですが、全体のデータフォルダから辿る方法も押さえておくと安心です。

MT5 メニュー「ファイル」→「データフォルダを開く」
データフォルダを開いて保存先を確認

MT5上部メニューの「ファイル → データフォルダを開く」から、目的のフォルダへ移動できます。

MT5 Logsフォルダの場所(データフォルダ内)
データフォルダ内のLogsフォルダ例
MQL5\\Logs(EA/インジのログ保存先)
EA/インジのログはMQL5\\Logsへ保存

よくある勘違い

  • 「操作ログ(Journal)のクリアで容量が減る」:減りません。ClearはMT5上の表示を消すだけで、フォルダにファイルは残ったままです。
  • 「最大バーの数(Max. bars in chart)を減らせばログも減る」:これは表示本数/負荷の調整です。ログ容量には直接関係しません
  • 「削除場所が分からない」:まずは各タブで右クリック → 開くを使うのが最短です。

安全に削除するための注意点(削除OK/NG)

  • 削除OK:LogsMQL5\Logs/(必要に応じて)Tester\logs 内の.logファイル
  • 基本的に触らない:Bases(データベース)/History(ヒストリ)/Profiles(表示設定)など、用途がログと別のもの

運用チェックリスト

  • 月1〜週1など、削除する日を決める
  • 操作ログ(Journal)→「開く」→ Logs の古い.logを削除
  • エキスパート(Experts)→「開く」→ MQL5\Logs の古い.logを削除
  • バックテストを回す環境なら Tester\logs も整理
  • 削除は.logのみ(不明フォルダは触らない)

まとめ

  • MT5ログは日次で自動分割され、YYYYMMDD.logとして蓄積します。
  • 保存先は主に LogsMQL5\Logs/(必要なら)Tester\logs
  • 容量対策はフォルダで.logを削除。画面のClearは物理削除ではありません。

FAQ

Q. 操作ログ(Journal)の「Clear」だけで十分ですか?
A. 十分ではありません。Clearは表示だけを消す機能です。容量を減らすには、フォルダ内の.logを直接削除してください。
Q. どのファイルを削除しても安全ですか?
A. 基本は LogsMQL5\Logs/(必要に応じて)Tester\logs.logのみです。BasesHistoryProfilesなどは削除しないでください。
Q. ログを削除するとEAの動作や成績に影響しますか?
A. 影響しません。消えるのは過去の出力記録だけで、EAのロジックや取引結果そのものは変わりません。
Q. 何日分を残すのが目安ですか?
A. 例として、実運用は14日、開発・検証は7日を目安に、必要期間を超えたものから整理すると効率的です。
Q. バックテストをしないVPSでもTesterログは削除すべきですか?
A. バックテストを行わないなら優先度は低いです。ただし過去にテストした履歴が溜まっている場合、Tester\logsの古いログを削除して問題ありません。
Q. 「Max. bars in chart」を減らすとログも減りますか?
A. 減りません。これは表示や負荷の調整項目で、ログ容量の削減とは別です。

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Tetsushi O-nishi

FX市場のシステムトレーダー/MQL5プログラマー/EA(自動売買システム)開発者
2021年からEAの開発を開始。数々の戦略を構築→バックテスト検証し、堅守性(ロバストネス)を重視した開発を行う。自作EAを10個以上リアルアカウントで運用中。

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