
EAの概要
| ロジック概要 | 逆張り |
|---|---|
| マーチンゲール | あり |
| グリッド | あり |
| スキャルピング | なし |
| 開発者 | FOREX STORE |
フォワードテスト(Myfxbook)現時点の成績レビュー

本セクションは、本日(2025/12/27)時点で確認できる Myfxbook の公開フォワード情報をもとにした暫定評価です。
フォワード成績は市場環境で大きく変動するため、この記事は「現時点のスナップショット」としてお読みください。
現時点の主要指標(Moderate V1 / AUDCAD)
- Gain:+1,663.38%
- Monthly:5.84%
- Drawdown:48.22%
- Balance:$1,152.05(Equity:$1,146.43)
- Profit:$3,703.61
- Deposits:$1,000.29 / Withdrawals:$3,550.00
- 更新:2 hours ago(画面表示ベース)
損益曲線は右肩上がりで見栄えが良い一方、最大DDが約48%と大きく、
「通常時は小さく積み上げ、悪い局面で大きく沈む」タイプの可能性を強く示唆します。
残高推移と“見かけの安定”に注意(入出金・複利効果)
この口座はすでに利益が積み上がった状態で、途中で出金も行われています(Withdrawals が Deposits を上回る表示)。
一般に、グリッド/マーチン系は「残高(クッション)」が厚いほど破綻確率が下がる傾向があります。
つまり、ベンダー口座がすでに増えている状態は、同じロジックでも
- 含み損耐久に必要な証拠金の余裕が増える
- 耐えられる逆行幅(時間・pips)が広がる
ため、“見かけの安定性”が上がりやすい点に注意が必要です。
逆に、小さな初期資金で同設定をコピーすると、残高0(破綻)に到達する確率が一気に上がります。
取引履歴から読み取れる戦略傾向:ナンピン(グリッド)+マーチンゲール

取引履歴(pips と損益、ロット推移)を見ると、典型的なナンピン/グリッド + マーチンゲールです。
たとえば、同一銘柄(AUDCAD)で
- 近い時間帯に複数ポジションを持ち、
- 同じクローズ時刻で複数決済が発生し、
- ロットが 0.01 → 0.02 → 0.03 のように増減している(局面によっては増やしている)
- 勝ちは 10~20pips 前後の小幅が多い一方、負け側に -20~-30pips級が混じる
これらは「一定幅で建て増しし、まとめて出口で処理する」グリッドの特徴と整合的で、
さらにロットを増やしている局面があるため、マーチンゲール(損失回収のためのロット引き上げ)が採用されています。
最大の弱点:一方向トレンドでの“破綻リスク”
グリッド/マーチンの最大の弱点は非常に明確で、大きな一方向トレンドが発生したときに口座が破綻しやすい点です。
レンジ相場では小さく取り続けられても、トレンド局面では建て増しが増え、含み損と必要証拠金が雪だるま式に膨らみます。
今回のフォワードでも、DDが約48%まで到達していることから、すでに「危険な沈み込み」が起きた局面があると見られます。
このタイプは、“たまたま耐えた”だけで、同様の局面が再来すれば次は耐えられないことも珍しくありません。
生存バイアスの可能性:大量に走らせて「生き残り」だけを提示している?
グリッド/マーチン戦略は、同じロジックでも
(開始タイミング・スプレッド・約定・運用資金・ブローカー条件)の差で生存/破綻が大きく分岐します。
そのため、ベンダー側が
- 複数口座・複数設定で大量にフォワードを回し、
- たまたま生き残った口座だけを提示している
という「生存バイアス」が発生しやすい構造があります。
大量にフォワードすれば、グリッド/マーチンでも“生き残る個体”が出るのは自然であり、
1つの綺麗な曲線だけで安全性を判断するのは危険です。
現時点の暫定結論(フォワードのみ)
本日確認できるフォワード成績は高いリターンを示していますが、取引履歴の挙動からは
ナンピン(グリッド)+マーチンゲール系の高リスク戦略であることが分かります。
このタイプは、相場環境が噛み合っている間は伸びますが、大きなトレンドで一撃破綻が最大の懸念点です。
次のセクション(バックテスト分析)では、長期のトレンド局面(例えば数年単位)で
「最大逆行」「最大ポジション数」「ロットの上限」「破綻(資金ゼロ)発生の有無」を確認し、
フォワードの“見かけの好成績”が再現性を持つかを検証します。
トレーディングロジックとリスク特性
本セクションは、開発者が公開している説明(公式の主張)と、現時点で確認できるフォワード取引の挙動(履歴プロット)を突き合わせて、
ロジックの方向性とリスク特性を整理したものです。
開発者が説明しているポイント(公式の主張)
- 対象:主にAUDCAD(プロファイルにより他ペア併用もあり)
- 運用スタイル:短期で利確する設計(数時間〜当日中に決済が多いと説明)
- 利確イメージ:小さめのTP(例:10pips前後)を基本に、指標(Envelopes等)で調整する旨の説明
- スプレッド配慮:スプレッド拡大時はエントリー抑制を行う、といった趣旨の説明
要するに「小さく・回数多めで積み上げる」設計を強調しているタイプです。ただし、これはあくまで開発者側の説明であり、
実際のリスクはポジションの持ち方(建て増し・ロット推移・同時保有数)で決まります。
フォワードの履歴プロットから見える特徴(白=買い、赤=売り)

添付の取引履歴チャートは、フォワードの履歴をプロットしたものです(白がBuy、赤がSell)。
これを見ると、以下の傾向が読み取れます。
- 同一方向のエントリーがまとまって発生しやすい(短期間に連続で建つ)
- 局面によってはポジション数が一気に増える
- トレンドが出ると、逆方向側のポジションが積み上がり、含み損を抱えたまま耐える構図になりやすい
結論:グリッド(ナンピン)×マーチンゲールは“非常に危険”
グリッド(ナンピン)とマーチンゲールを掛け合わせた戦略は、一般に最悪クラスのリスク特性を持ちます。
平常時は小さな利益を積み上げやすい一方で、大きな一方向トレンドが発生すると、
建て増しが増えて含み損と必要証拠金が急拡大し、口座が一撃で吹き飛ぶ(残高ゼロに近づく)可能性が非常に高くなります。
「ナンピン回数は1回に制限」でも安全にはならない理由

このEAは「1エントリーあたりのナンピン回数が1回に制限されている」という前提があっても、
それだけでリスクが大きく下がるとは限りません。
理由はシンプルで、図のとおりエントリー総数が多く、結果的に同時ポジションが膨らむためです。
- 1回のナンピンが少なくても、新規エントリー自体が大量なら総ポジションは増える
- トレンド発生時は、逃げ切れない建玉が増え、“耐える量”が累積する
- その結果、証拠金維持率の悪化 → 強制ロスカットに繋がりやすい
H1(1時間足)で起きやすい事故パターン

添付のチャートはいずれもH1(1時間足)で、短期の反発を拾って利確する動きが見える一方、
トレンドが継続した場面では、逆方向のポジションが増えていきます。
このタイプは「レンジでは強いが、トレンドで破綻しやすい」という典型的な弱点を持ちます。
このセクションのまとめ
開発者の説明は「短期回転で積み上げる」方向性ですが、フォワード履歴プロットからは
大量エントリーを伴うグリッド(ナンピン)+マーチンゲール的な危険性が強く示唆されます。
ナンピン回数を1回に制限していても、エントリー数が多ければ同時保有が膨らみ、
トレンド局面では一撃破綻が現実的なリスクになります。
総合評価・まとめ
本記事は、2025/12/27時点で確認できるフォワード情報・取引履歴の挙動をもとにした暫定レビューです。
相場環境やブローカー条件で結果は変わるため、今後の推移で評価が変動する可能性があります。
結論(最重要ポイント)
- 高リターンだが、グリッド(ナンピン)+マーチンゲール系のEAである
- このタイプはレンジでは伸びやすいが、一方向トレンドで口座が一撃で破綻するリスクが常にある
- ナンピン回数が「1回に制限」されていても、エントリー総数が多ければ同時ポジションが膨らみ、リスク低減には直結しない
フォワード成績の見方(注意点)
- Myfxbook上は右肩上がりに見えても、最大DDが大きい=危険な沈み込みが起きている可能性
- ベンダー口座はすでに残高が増えているため、耐久力(クッション)が厚く、破綻確率が下がりやすい
- 同設定を少額資金で運用すると、残高ゼロに到達する確率が上がる(資金量とロットが生存/破綻を左右)
生存バイアスのリスク
- グリッド/マーチンは、多数の口座・多数設定を走らせれば“たまたま生き残る個体”が出る
- そのため、ベンダーが生き残った口座だけ提示している可能性は常に疑うべき
- 1本の綺麗な曲線だけで安全性を判断するのは危険
おすすめできる人 / できない人
- おすすめできない:安定運用・長期資産形成を目的にする人(破綻リスクが本質的に高い)
- 検討余地がある:ハイリスク前提で「短期で伸びれば良い」と割り切れる人(ただし破綻を織り込む必要あり)
次に確認すべきチェック項目(バックテスト/追加検証)
- 最大同時ポジション数と最大ロット(トレンド時にどこまで膨らむか)
- 最大逆行pips、含み損耐久(MAE)
- 長期バックテストでの破綻の有無(資金ゼロ・ロスカット発生)
- スプレッド拡大・ニュース時の挙動(エントリー抑制が実効性を持つか)
総合すると、FX FastBotは「勝ちやすく見える局面では強い」一方で、
相場が一方向に走ったときに全損する可能性が高いタイプのEAです。
リターンの数字だけで判断せず、最悪ケース(口座破綻)を前提に検証・資金管理を行うべきでしょう。
フォワードの挙動はグリッド(ナンピン)+マーチンゲール色が強く、トレンド相場で破綻しやすい危険なタイプです。DDも大きく、「口座ゼロ前提」のリスクを許容できない人には不向きです。